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パールネックレスの糸替えはいつすべき?頻度や費用と店舗の選び方を解説!

久しぶりにジュエリーボックスから取り出したパールネックレスを見て、糸の緩みや真珠の隙間に驚いた経験はないでしょうか。

冠婚葬祭に欠かせないパールネックレスですが、実は見えない部分で劣化が進んでいるものです。

この記事では、大切に使い続けるために避けては通れない「糸替え」の適切な時期や費用、失敗しない依頼先の選び方を詳しく解説します。

読み終わる頃には、愛用のネックレスをいつどこで修理すべきか、明確な判断ができるようになります。

パールネックレスの糸替えが必要な時期は?

パールネックレスの糸替えは、見た目に大きな変化がなくても定期的に行う必要があります。

真珠そのものは非常に長持ちしますが、真珠を繋いでいる糸は消耗品であるという認識を持つことが大切です。

特に、いざ使おうとした瞬間に糸が切れて真珠が散らばってしまうという悲劇を避けるためにも、早めのメンテナンスを心がけてください。
劣化のサイン 判断基準 推奨アクション
使用年数 購入または前回の糸替えから2〜3年 定期メンテナンスとして依頼
糸の緩み 真珠と真珠の間に隙間が見える 早急に糸替えを検討
糸の変色 糸が黒ずんでいる、または黄ばんでいる 糸の強度が低下しているため交換
パールネックレスの糸切れ

使用頻度に関わらず3年で替える

パールネックレスの糸には主に絹糸や高強度のポリエチレン糸が使われていますが、これらは時間の経過とともに空気中の湿気や真珠の重みで少しずつ劣化していきます。

たとえ一度も使わずに保管していたとしても、糸の酸化や乾燥は防げないため、3年を一つの目安として交換を検討してください。

定期的に糸を新しくすることで、真珠同士の摩擦を防ぎ、美しい状態を長く保つことができます。

結婚指輪にダイヤモンドなどが埋め込まれている場合には、指輪だけでなく食器や調理器具を傷つけてしまう可能性もあるでしょう。

大切な指輪を傷つけないためには、家事は外しておこなうことをおすすめします。


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真珠1個分の隙間は即修理する

ネックレスを持ち上げたときに、真珠と真珠の間に糸が見えていたり、真珠1個分ほどの隙間ができていたりする場合は非常に危険な状態です。

これは糸が伸びきって限界を迎えている証拠であり、いつ切れてもおかしくありません。

もし葬儀や結婚式の最中に切れてしまうと、周囲に迷惑をかけるだけでなく、大切な真珠を紛失する恐れもあります。

隙間に気づいたら、すぐに身につけるのをやめて修理に出す決断をしてください。
 

糸が変色したら劣化と判断する

真珠を通している穴の付近から見える糸の色が、以前よりも黒ずんでいたり茶色っぽく変色していたりする場合も注意が必要です。

これは皮脂や汗が糸に染み込み、繊維を弱めているサインであることが多いです。

変色した糸は強度が著しく低下しているため、見た目の清潔感を損なうだけでなく、突然の断線リスクを孕んでいます。

パールそのものの美しさを引き立てるためにも、真っ白で丈夫な糸への交換をおすすめします。

糸替えの費用相場と納期はどのくらい?

修理を依頼する際、最も気になるのが費用と手元に戻ってくるまでの期間ではないでしょうか。

糸替えの料金は、ネックレスの長さや使用する素材、そして依頼する店舗の種類によって変動します。

一般的な40cm程度のチョーカーサイズであれば、想像よりも手頃な価格で修理できる場合が多いです。
依頼先 費用目安(40cm) 納期目安 特徴
一般的な宝石店 2,500円〜4,000円 1週間〜2週間 手軽に相談しやすい
真珠専門店 3,000円〜6,000円 1週間〜3週間 高度な技術と丁寧な洗浄
百貨店カウンター 4,000円〜8,000円 2週間〜4週間 安心感があるが納期は長め
カデンシア&コンシェル 7,260円~(50cm) 2週間~3週間 ナイロン系やステンレスワイヤー等、
希望に合わせて選択可能

一般的な相場は3千円前後になる

パールネックレスの糸替えにかかる基本料金は、多くのジュエリーショップで3,000円前後に設定されています。

この料金には新しい糸代と技術料が含まれており、真珠の数が増えるロングネックレスの場合は追加料金が発生する仕組みが一般的です。

もし数万円という高額な見積もりが出た場合は、単なる糸替えだけでなく、クラスプ(留め具)の交換や真珠のクリーニングが含まれている可能性があるため、内訳をよく確認してください。

納期は1週間から2週間を要する

店舗に持ち込んだ場合、その場で即日仕上げてもらえるケースは少なく、多くは1週間から2週間程度の預かり期間が必要です。

職人が一つひとつの真珠の状態を確認しながら丁寧に糸を通していく作業には、相応の時間がかかるためです。

特に3月や10月といった結婚式シーズンや、法事が重なりやすい時期は混雑が予想されます。

予定が決まっている場合は、少なくとも使用する1ヶ月前には状態を確認し、余裕を持って依頼することが賢明です。

特急対応は追加料金を確認する

「明日急に葬儀が入った」というような緊急時には、特急料金を支払うことで数日以内に仕上げてくれるショップも存在します。

ただし、特急対応が可能かどうかは店舗の混雑状況や職人の在籍状況に左右されるため、必ず事前に電話などで問い合わせをしてください。

通常の料金に加えて1,000円から2,000円程度の追加費用がかかる場合が多いですが、大切な場に万全の状態で臨むための必要経費と言えるでしょう。

糸とワイヤーはどちらを選ぶべき?

現在のパールネックレスの仕立てには、伝統的な「糸」と現代的な「ワイヤー」の2種類が主流となっています。

どちらを選んでも間違いではありませんが、それぞれに異なる特性があるため、自分の好みや使用シーンに合わせて選択することが重要です。
項目
(絹糸・ポリエチレン)
ワイヤー
(ステンレス)
シルエット しなやかで肌に馴染む 美しい円形を保ちやすい
耐久性 定期的な交換が必要 切れにくく伸びにくい
付け心地 非常に柔らかい やや硬さがある

柔らかな曲線なら糸を選択する

糸を使った仕立ての最大の魅力は、そのしなやかさにあります。

鎖骨のラインに沿ってふんわりと円を描くような柔らかいシルエットは、真珠特有の上品さをより引き立ててくれます。

また、真珠同士が触れ合っても糸がクッションの役割を果たすため、真珠の穴周りを傷めにくいというメリットもあります。

伝統的なフォーマルスタイルを好み、優雅な付け心地を重視する方には、高品質な糸での仕立てが適しています。

耐久性重視ならワイヤーを推奨する

「できるだけ頻繁に修理に出したくない」という方には、ステンレス製のワイヤーによる仕立てがおすすめです。

ワイヤーは糸に比べて圧倒的に強度が高く、突然切れるリスクを大幅に軽減できます。

また、時間が経っても伸びにくいため、真珠の間に隙間ができにくいという利点もあります。

最近では、糸に近いしなやかさを持った多重構造のワイヤーも登場しており、耐久性と美しさを両立させたい現代のユーザーに選ばれています。

オールナット(オールノット)は糸のみで仕上げる

真珠と真珠の間に一つずつ結び目を作る「オールナット(オールノット)」という技法を用いる場合は、必ず糸を使用します。

この技法は、万が一、糸が切れても真珠が1個しか落ちないという安全性の高さと、真珠同士がぶつからないという保護機能を持っています。

ワイヤーではこのような結び目を作ることができないため、オールナット(オールノット)仕立てを希望する場合は、熟練の職人がいる店舗で糸による加工を依頼してください。
オールナット(オールノット)

修理を依頼する店を選ぶ基準は?

大切なパールネックレスを預ける場所は、技術力と信頼性で選ぶべきです。

近所のアクセサリー修理店でも対応可能な場合はありますが、真珠の取り扱いに精通しているかどうかで、仕上がりの美しさや真珠の寿命が変わってきます。
 
店舗タイプ メリット デメリット
真珠専門店 真珠の品質維持に最も詳しい 店舗数が少なく遠方の可能性がある
宝石修理専門店 複雑な加工や留め具交換が得意 費用がやや高くなる傾向がある
郵送修理サービス 自宅から全国どこでも依頼可能 実物を見ながらの相談ができない

真珠専門店なら知識が豊富にある

三重県伊勢志摩のような真珠の産地や、加工・流通の拠点として知られる兵庫県神戸市に拠点を持つ専門店、あるいは長年真珠を主力としている店舗には、真珠の特性を知り尽くした「真珠のプロ」が在籍しています。

糸替えの際に真珠のクリーニングを同時に提案してくれたり、真珠の輝きを損なわない最適なテンションで糸を張ってくれたりと、専門店ならではの細やかな配慮が期待できます。

ブランド価値を維持したい高級なパールをお持ちの場合は、専門店への依頼が最も安心です。

実績豊富な宝石修理店を選ぶ

「ジュエリーのリフォーム」や「修理」を専門に掲げている店舗も、信頼できる依頼先の一つです。

こうした店舗は年間で数多くの糸替え実績を持っており、古いクラスプの修理や長さを調整するための真珠の抜き差しなど、個別の要望にも柔軟に対応してくれます。

ウェブサイトなどで過去の修理実績が写真付きで公開されている店舗を選べば、自分のネックレスがどのように扱われるかを事前にイメージしやすいでしょう。

郵送対応の有無で利便性を決める

近くに信頼できる店舗がない場合や、忙しくて外出の時間が取れない場合は、郵送による修理サービスを活用してください。

専用の配送キットを送ってくれる店舗を選べば、パールの保護も万全な状態で発送できます。

郵送対応の店舗は全国から依頼が集まるため、価格設定が透明で口コミも確認しやすいという側面があります。

配送料を含めた総額を確認し、保険が付帯している発送方法を選んでいるショップを指定することが重要です。

自分で糸替えを行うリスクは?

インターネットや動画サイトでは、自分でパールネックレスの糸を替える方法が紹介されることもあります。

手先が器用な方であれば挑戦したくなるかもしれませんが、高価なパールの場合はプロに任せることを強くおすすめします。
項目 セルフ修理のリスク プロに依頼するメリット
技術面 結び目が緩む・不均一になる 均一なテンションで美しい
安全面 真珠を傷つける・紛失する 万全の保証と保護
完成度 付け心地がゴワつく 滑らかな肌馴染み

糸の結び目が緩むリスクがある

パールネックレスの糸替えにおいて最も難しいのは、適切な力加減(テンション)で糸を張ることです。

セルフで行うと、糸が張りすぎてネックレスが真っ直ぐにならなかったり、逆に緩すぎてすぐに隙間ができてしまったりすることが多々あります。

また、最後にクラスプ付近で糸を固定する際の処理が甘いと、使用中に結び目が解けてしまう危険性もあります。

見た目の美しさと安全性を担保するには、職人の長年の勘が不可欠です。

真珠を傷つける可能性がある

糸を真珠に通す際、無理に引っ張ったり不適切な道具を使用したりすると、真珠の穴の周辺にひびが入ったり、表面のエナメル質を傷つけてしまったりすることがあります。一度傷ついた真珠を元に戻すことはできません。

また、作業中に真珠をテーブルから落としてしまうといった不慮の事故も想定されます。

修理代を節約するために大切なパールの価値を下げてしまっては本末転倒ですので、プロの設備が整った場所で行うのが正解です。

プロに任せて美しさを維持する

プロに依頼する最大のメリットは、糸替えと同時に行われる「点検」にあります。

職人は糸を通しながら、一粒一粒の真珠に劣化や欠けがないか、クラスプが摩耗していないかを確認してくれます。

また、専用のクロスや機械を用いたクリーニングを付帯サービスとして行っている店舗もあり、戻ってきたネックレスは見違えるほど美しく輝いているはずです。この総合的なメンテナンスこそが、パールの寿命を延ばす鍵となります。

パールネックレスを長持ちさせる保管方法は?

糸替えを行って新品同様になったネックレスを、少しでも長くその状態に保つためには日頃のケアが欠かせません。

真珠は「生きている宝石」と呼ばれるほど繊細で、周囲の環境に影響を受けやすい性質を持っています。
ケア項目 対策内容 期待できる効果
日常のお手入れ 使用後に柔らかい布で拭く 酸による輝きの劣化を防ぐ
保管場所 暗所かつ定温定湿 黄ばみや糸の乾燥を防ぐ
避けるべきもの 香水・ヘアスプレー 表面の変質を防止する

使用後は専用クロスで拭き取る

真珠にとって最大の敵は、人の汗や皮脂に含まれる酸です。そのまま放置すると真珠層が溶かされ、輝き(てり)が失われてしまいます。

身につけた後は、目に見える汚れがなくても、必ずジュエリー専用のシリコンクロスや柔らかい綿布で一粒ずつ優しく拭き取ってください。

このひと手間を加えるだけで、糸に汚れが染み込むのを防ぎ、結果として糸の寿命も大幅に延ばすことができます。
パールネックレスを専用クロスで拭き取る

直射日光を避けて暗所に保管する

真珠は紫外線を浴び続けると、日焼けのように黄ばんでしまうことがあります。

また、強い光は糸の繊維を脆くし、断線の原因にもなります。保管する際は、透明なケースではなく、光を遮断できるジュエリーボックスに入れ、タンスの中などの暗い場所に置くようにしてください。

また、真珠は他の硬い宝石(ダイヤモンドなど)と一緒に保管すると傷がつくため、専用のスペースや袋に分けて収納することが鉄則です。

高温多湿な場所での放置を避ける

極端な乾燥や湿気も、真珠と糸の両方に悪影響を及ぼします。

特に暖房の風が直接当たる場所や、お風呂場に近い脱衣所などは避けてください。

湿気が多すぎると糸がカビたり伸びたりしやすくなり、乾燥しすぎると真珠の水分が失われてひび割れの原因になります。

定温定湿が保たれやすい寝室のクローゼットなどが保管場所として最適です。

時々風通しの良い場所でケースを開け、空気を入れ替えてあげるのも良いでしょう。


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まとめ

この記事では、パールネックレスの糸替えが必要なサインや費用、依頼先の選び方について詳しくお伝えしました。

記事の要点をまとめます。

  • 糸替えは使用頻度に関わらず3年を目安に行い、隙間や変色を見逃さないようにしましょう。

  • 費用は3,000円前後が一般的であり、技術力の高い真珠専門店や修理店を選ぶと安心です。

  • しなやかな糸か耐久性のワイヤーかは好みで選び、使用後は必ず拭いてから保管してください。

大切な節目の場を美しいパールネックレスで迎えるために、今すぐお手元のジュエリーを点検してみてください。

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